2月18日(月)
このところ、ブログ、ブログという言葉の氾濫。
なにらやインターネット上での日記らしい。
他人の日記など読んでみたところでと思っていたのですが
スタッフに聞いてみると時々読んでいるとのこと。
しかし、歳も歳だしまあこの際いいのかなと思っていたのです。
つい最近、『週間ダイアモンド』(2/9号)を読んでいたら、
勝間和代氏の提唱する「人脈づくりの基礎技術」のなかで
ブログの有用性が書かれているではありませんか!
これはとても意味がありそうな気がしてきました。
この際、とにかく情報発信をしてみるのも悪くなさそうです。
情報発信といっても、私の個人的な日記ではつまりません。
しかし医学情報を私なりに発信していけば、
読んでくださる読者に有益だろうし、
私自身の勉強にもなると思った次第なのです。
早速ブログとやらを始めてみようと思います。
まず、最近高崎医師会の『会員だより』に書いた文章を掲載します。
禁煙と減量
禁煙と減量、どちらもなかなか成し難い挑戦である。ところがなぜか、私のような意志薄弱な男でも達成できたのである。自慢するわけではないが、参考になればと思い、その経緯を述べてみたい。
まずは禁煙。
ヘビースモーカーではなかったが、20歳頃から生意気にもタバコを吸っていた。ある時期から何度も(何十回も)禁煙を試みては失敗を繰り返した。それほどに禁煙は難しい。
なぜ成功したのか?
ある仕事で宇都宮市に行く機会があり、夜、仕事仲間と大いに飲んだ。と同時に、タバコもプカプカ吸った。今になれば当然のむくいと思えるが、翌朝、どうあがいてもベッドから起きることのできない己を知った。フロントに電話し、もう数時間休ませてくれるように頼み、再びベッドへ。しかし、眠れるわけもなく不快感がつのって、なかなか軽快しなかった。
ベッドの中で、いったい何が起こっているのだろうかと自問自答した。そしてようやく悟ったのである。酒とタバコ、特にタバコの吸い過ぎがその原因に違いない――。
ふらふらしながら、なんとかホテルを出て、新幹線に乗った。大宮で高崎への新幹線を待っている間、こんなに苦しむならば、この際禁煙だけは実行しなければならないと強く思った。でなければ私は確実に“死ぬ!”。医学的な正当性はないが、その時は本当に、死の恐怖にかられるほど苦しかったのである
ほうほうの態で自宅に辿り着き、その日から禁煙を開始した。かくて1週間の禁煙が成功! 次は2ヵ月間に挑戦。これをなんとか達成したところで、不思議な感覚が芽生えた。“せっかく達成している禁煙を止めるのは惜しい!”である。つまり、いままでまったくできなかったことができている達成感が私の喫煙をおしとどめたといってよい。そして、そのまま現在まで数十年間禁煙が続いている。
私は真面目かもしれない(?)が、決して意志の強い男ではない。その後2年間ほどは、タバコの煙の匂いがかぐわしく、タバコを吸っている人たちをうらやましくさえ思ったことがたびたびあった。もちろん禁煙を止めることにやぶさかではなかったが、せっかくの努力を無にすることが“惜しい”というせせこましい私なりの了見があった。
ただ、2年を経過してからは、タバコの臭いがかぐわしいどころか、まったくもって嫌な臭いに変貌した。これはあらゆる嗜好にも言えることかもしれない。“思い”というものは、2年間ほど経てば心の奥底から残滓が取り除かれる。丁度ふられた女性を女々しく思わなくなるように・・・・・。
次に減量。
私の身長は170cm、平成18年10月の体重74kg。高血圧あり。高γ―GTP、中性脂肪高値、高コレステロール血症、高尿酸値。完全なメタボリック症候群の範疇にあった。
今から20数年前、前橋赤十字病院時代に検査をしたところ、中性脂肪が異常高値(確か700以上)だと検査室から緊急に連絡が入った記憶が蘇る。当時、中性脂肪はそれほど悪く言われていない時代だったので、楽観視していたけれども、今から思うと背筋が寒くなる。以来、私の中性脂肪は下がらないものだと思い込んでいた。
昨年の暮れ、メタボリック症候群の講演を聞いた。そしてその内容に驚愕した!
このままでいると私は10年以内に何かが起こりそうなことを強く実感した。タバコの時にも似た、 “死ぬ”かもしれない恐怖がよぎった。
その日から、とにかく夕食から寝るまでの間は何も口にしないことを実行した。また好きなアルコールも減らした。さらに、一日の食物摂取量を減らすべく、昼食も抜いた。
これまで、ジムに行ったり、運動(歩く、自転車に乗るなど)をしたりして、数えきれないほど減量作戦を試みたが、ことごとく失敗に終わっていた。一般的に適度な運動は食欲を増進させ、運動したことへの自己満足があるため減量にはつながらないことが多いように思われる。つまるところ、一般人の体重の増減は摂取カロリーと消費カロリーの差でしかないように考えられる。
そうこうして、摂取カロリーを少なくするよう心がけたら、3カ月ほどで懸案の70kgが切れた!
この喜びは禁煙の時と同じで、またもや元に戻すことがもったいないというせせこましい気持ちになった。そしてその3カ月後、何と、ほぼ65kgまで減量できたのである。この減量は、自慢できるほどに驚異的な思いだった。いままであれほど努力してできなかったことが実現可能になったのである。さらに、血液検査をしたところ、あきらめていた中性脂肪などすべての異常値が正常になっているではないか! 最近注目されているメタボリック症候群の概念は正しいと私自身の経験から実感した次第なのである。
ちょうどそんな時、私の減量を知った上司から、横浜の某皮膚科医が早期胃癌で急にやせたといういじわるなメールがあった。嫌なことだけれど、某医院にて胃カメラの検査をしたがセーフ。皮膚科医が言うのもおこがましいが、究極、体重の増減は摂取カロリーと消費カロリーとの差でしかない。だから、安心して食べるとすぐに2~3kgは増加するので要注意なのである。
この経験から、体重減少にもっとも大切なことはできるだけ頻繁に「体重計」に乗ることだと思っている。それによって直前の食事の、体重に与える影響がよく理解できる。
しかし、やせるために食事を楽しむという快楽まで犠牲にはしたくはない。1日1度はおいしいものをそれなりに食したい。好きなお酒も飲みたい。私は朝食、昼食をできるだけ我慢しながら、夕食だけはできるだけ楽しく満喫するようにしている。
今日の夕食は、おいしい中華を食べ、新潟の有名な酒と茶豆を食べながらこの原稿を書いている。おそらく明日の体重は大いに増加しているに違いない。それもまさに人生。また明日からの減量に挑戦しなければならない。
しかしながら、禁煙・減量も良いことづくめではなかった。禁煙のほうは、太ることもなかったので、その後の苦痛はなかった。しかし減量の成功では、いままでの服が大きすぎて着られず、結局すべての衣服を新しくしなければならなくなった。まったく予想外な出費となったのである。
私の禁煙と減量のきっかけは、恥ずかしながら“死への恐怖”からだった。ついで“達成感の持続”だった。参考にもならない体験だが、今、健康に対するひとつの姿勢を教わったように思っている。(高崎市医師会 会員だより 37:57-60,平成19年12月)
これは自慢話ではありません! でも達成できたことは嬉しいことです。
タバコは、35歳頃止めたように記憶していますが、同じ頃2名の友人(医師)が禁煙に挑戦。
しかし、およそ2ヶ月で挫折していました。この2ヶ月が重要な期間のように思います。
しかし、おおむね2年間は、要注意です。一度吸うと、以前の状態にすぐに戻ります。
減量は、その後も65kg前後をキープ。腹囲も85cm以下になりました。
やはり体重計に数多く乗ることが肝心です。66kgを超えたら食べることをセーブします。
やせて一番びっくりしたことは、体が軽くなり、
運動能力も上がったことです。
次なる目標は節酒。ただし歳とともに飲める量が少なくなっているようです。
今回の話題は「禁煙」と「減量」でした。またブログ上でお会いしましょう。