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ドリルのパワー! パート2
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6月のブログでもご紹介したフットケア用ドリル。
爪水虫(爪白癬)の治療に役立てていることを紹介しました。
今回は「緑色爪」です。
「緑色爪」とはその名の通り、手や足の爪に緑色の部分が出現する状態です。
緑膿菌(りょくのうきん)という細菌の感染によって起こる症状です。
爪が浮いた状態(爪甲剥離)など、なんらかの爪病変がもともとある場所に、緑膿菌は感染します。
緑膿菌は色素を産生するので、緑色に見えるようになります。
緑膿菌は湿潤した環境では簡単に増えますので、対策としては乾燥化させることになります。
緑色の部分の爪を取り除いてしまえばよいのですが、あまりに緑色部分が広いと、爪がなくなった後の影響が大きくなってしまいます。
そこで、部分的にドリルで穴をあけてみました。(これ自体は数分の作業です。)
3ヵ月経過すると、、、
爪の根元の正常な部分が伸びてきているのが分かると思います。
1年後にはすっかり病変は無くなっています。
爪白癬の時と同様、爪が伸びてこないと成果が見えないのが難点ですが、最初に一手間加えたあとは、待つだけ、です。
(なるべく湿った状態にしないように注意する必要はありますが)
薬を塗ったり、飲んだりをこれだけの期間続けることは大変ですから、とても簡単な方法ではないかと思います。
ただ、もともとの爪甲剥離や真菌感染症、湿疹病変(手荒れなど)があれば、そちらの治療は必要になります。
爪は皮膚付属器のひとつであり、皮膚の一部です。
爪の病変もいろいろですので、気になる爪病変を見つけたら、是非皮膚科でご相談ください!
少し早いですが、11月12日は「いいひふ」ということで「皮膚の日」です。
全国で様々な行事が行われますが、群馬県では例年通り市民公開講座が開催されます。
今年の講演のテーマは「あなたの髪と爪〜ケアと疾患について〜」。
地元高崎出身で、私が群馬大学勤務時代からお世話になっている先輩である岡田悦子先生(産業医科大学皮膚科准教授)にお話しいただきます。
興味のある方は是非お越しください!
「皮膚の日」市民公開講座
日時:11月12日(日)
場所:群馬ロイヤルホテル
時間:午後2時〜3時
入場無料です。
追伸
つい先日、赤城山ヒルクライム、完走してきました!
まだ太もも、パンパンです。
赤城山は裾野がとっても長ーく、ヒルクライムも約20kmの道のりを登り続けます。
5月に参加したハルヒルのような急勾配はないですが、気持ちは折れがちになりやすいコースです。
目標タイムにはあと少し届きませんでしたが自己ベスト、やはり本番のアドレナリンパワーはすごいです。
この半年ですっかりヒルクライムの虜になってしまいました。
せっかくスリムになったのですが、寒くなってヒルクライムができなくなった後が問題ですね。。。