-
「みずむし」の季節
-
「みずむし」の季節がやってきました。
「みずむし」の知名度は抜群です!
足に何か発疹ができたり、痒くなるとまず、「みずむしかな、やだな」と考えて受診される方が多いようです。
確かに「みずむし」の推計患者数は2500万人、ありふれた疾患と言えます。
でも「みずむし」以外にも、足には様々な疾患があることを知っておくと良いかもしれません。
この様な症状、なんとなく「みずむし」っぽいですよね。
でもこちらは「異汗性湿疹(いかんせいしっしん)」というもので、「みずむし」ではありません。
「みずむし」は正式名称を「足白癬(あしはくせん)」といい、白癬菌による感染性の疾患のことをいいます。
一方、「異汗性湿疹」は皮膚炎の一種なので、感染しません。
両者の見た目は似ることも多く、皮膚科医は顕微鏡で白癬菌がいるかを確認して、区別しています。
全く違う疾患なので、対処も全く異なります。
両者を合併していることも多く、その場合はさらに治療に工夫が必要になります。
水虫薬(抗真菌薬)を塗ってしまうと、顕微鏡で白癬菌を見つけられなくなることがあり、区別することが難しくなります。
症状を良くするためには、まずは本当に「みずむし」なのかをはっきりさせてから対処することが重要なのです。
「みずむしかな!?」と思ったら、まずは「何も塗らずに」皮膚科を受診してみてください。
追伸
サッカーのロシアW杯、楽しかったですね!
前回のブラジルW杯の時、ちょうどこのブログを始めました。もう4年も経つのですね。
それにしても日本代表、海外でタフになった乾選手や原口選手が活躍してくれて、ベルギー戦は本当に見応えがありました。夜中に起きた甲斐あり!
その熱狂も冷めやらぬまま、ツールドフランス観戦が続きました。
ひとつひとつにドラマがあり、ひとりひとりに物語がありました!
今年は暑すぎる日が続き、観戦すべき録画もたまりました。
すっかり自転車は、外ではなく室内で乗るものになりました。