帯状疱疹

タイジョーホーシンじゃない方のヘルペス

4月にタイジョーホーシン(帯状疱疹)を取り上げた時に、「帯状疱疹の集計するぞ!」と宣言してみましたが、地道に頑張ってます。

とりあえず、”帯状疱疹を何回か経験する人がいるけれどどれくらいいるのか”、についてまとめて皮膚科の雑誌に投稿しました。

結果としては毎年1割くらいの人が初めてでない帯状疱疹を経験しているようです。

これからまたいろいろと調べていく予定です。

 

帯状疱疹は時に「ヘルペス」と呼ばれますが、今回は「タイジョーホーシンじゃない方のヘルペス」で、「単純疱疹(たんじゅんほうしん)」という病気を取り上げたいと思います

またの名を「単純ヘルペス」、帯状疱疹よりむしろコッチの方がいわゆる「ヘルペス」なんでしょう。

症状としては、くちびるまたは陰部などに水ぶくれが集まって出現するもので、ストレスや疲れがたまったり、体調が悪い時に繰り返し出現します。

強い日差しを浴びた後に免疫力が低下して出現する人もいますので、春から夏にかけての日中の外出には注意が必要です。

単純ヘルペスウイルス1型または2型というウイルスが原因となりますが、このウイルスは初めて感染した時には症状を起こさないことも多いのですが(初感染)、感染後に神経節というところに留まり(持続感染)、ストレスなどを契機に再活性化して症状を引き起こします(回帰感染)。

こういった感染様式は「帯状疱疹」にも共通する点がありますが、先ほども示した通り帯状疱疹は多くの方は繰り返しません。

それに対して「単純疱疹」はむしろ繰り返すことが特徴で、症状の程度や範囲も「帯状疱疹」より軽いことが多く、通常は放置しても1-2週の間にかさぶたになって治っていきます。

いつも同じような場所に症状を繰り返すので、慣れてくると「お、そろそろ出そうだぞ」と分かる方もいらっしゃいます。

できるだけ早く抗ウイルス薬で治療を開始すると症状も治まりやすいので、このような特徴を知っておくと対策ができるかと思います。

思い当たる症状のある方は一度皮膚科でご相談いただければと思います。

 

どうして異なった病気がどちらも「ヘルペス」と呼ばれてしまうのか!?

原因ウイルスは「単純ヘルペスウイルス」と「帯状疱疹ウイルス」で別のウイルスですが、どちらもヒトヘルペスウイルス(HHV)という同じ仲間に括られます。

それぞれ「HHV-1,2」と「HHV-3」といった学名も持っていて、こうしたことからどちらも「ヘルペス」と呼ばれてしまうのでしょう。

実際同じ種類の抗ウイルス薬が効きますし、早く治療を始めた方がより効果的だということは共通しているのですが、薬の使用方法は異なります。

一度「ヘルペス」に罹られた経験のある方は、実際どちらの「ヘルペス」だったか、確認しておくとよいかもしれません。

 

追伸

梅雨で雨が続いていましたが、このところ晴れ間が見えてギャップが心地良いですね。

近所の井野川、夕方は特に雰囲気があります。

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今日も散歩に連れて行って欲しいという目線も感じます。

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