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「じんましん」って何?
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「じんましん」と聞くと、「なんか、かゆそうだな」、「アレルギー!?」、なんてことが思い浮かぶのではないでしょうか。
じんましんはとてもかゆい発疹が急に出現するものです。
私も学生時代、タイにバックパック背負って旅行してる最中に経験したことがあり、かゆいし、見た目もすごいしで、とても動揺したのを覚えています。
突然現れてとてもかゆい、ということ以外の「じんましん」の特徴は、
1.隆起する(ふくらんでいる)。
(虫さされのようにも見えます。たくさん出現すると、地図のように見えることもあります。)
2.出たり、引っ込んだりする。
(通常数十分以内に一旦治まります。長くても24時間以内には消えます。)
といったことが挙げられます。
こういった特徴をもつ発疹を「膨疹(ぼうしん)」とよび(発疹名)、「じんましん」と診断する根拠になります(診断名)。
1日以上じんましんが出続けたことがある、という方もいるかもしれませんが、じんましんであった場合、基本的には形や場所が変わっているはずです。
じんましんかどうか分かりにくいときは、発疹の形に沿ってマジックで印をしておいて、次の日に同じ場所にあるかを確認する場合もあります。
こういったじんましんの発疹(膨疹)は、皮膚の「浮腫(ふしゅ)」、つまり水がたまった状態なので、全身どこにでも発生しますが、摩擦や圧迫を受けやすいところに出現しやすいようです。
実際「人工じんましん」といって、じんましんが出やすい方を引っ掻くと、その形に沿ってミミズ腫れになり、誘発することができます。
出たり引っ込んだりする特徴がありますから、受診された時に発疹が全くない、なんてこともよくあります。(最近はスマホで写真をとっておいてもらえたりするので、それで確認できることもありますが、、、)
そういうときはわざと一部引っ掻いて、膨疹を誘発させて確認したりするのです。
じんましんはかゆいですが、掻いたら悪化してしまうのが分かるかと思います。
ということで、「皮膚の荒れ」である「湿疹」とは、「じんましん」が大分違いそうだ、ということはご理解いただけたのではないかと思います。
かゆみがでる皮膚疾患はたくさんありますが、それぞれ対応が異なります。
「じんましんかも!?」と思ったら一度皮膚科でご相談ください。
「じんましんの治療は?」、(よく質問されますが)「じんましんの原因は?」、などといったことについて次回は紹介したいと思います。
追伸
連載終了からもうすぐ10年、なぜか漫画「BECK」を再読して、はまってます。
当時は借り読みでしたが、今回はしっかり買いそろえました!
オリジナル版のこの3巻だけ、新品では購入できず!
(小さいサイズのコミック文庫版が出版されたため増刷しないらしいです。)
1つはそれでも何とかネット書店で新品を見つけ出し、残り2つは中古で手に入れました。
近場の本屋巡りも相当しました。ここで得た教訓は、「旬な時に買うべし!」ってことですね。
かえって楽しかったからいいんですけどね!