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「じんましん」の原因って?
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いきなりタイトルを否定するようですが、実は「じんましん」のほとんどは特定の原因が不明なんです。(「特発性じんましん」と呼ばれます。)
そこで一句。
原因を 知っておきたい 思いはあれど 見つけられない この現実 (字余り、才能なし in プレバト)
そうなると、むしろ、「どうしたら症状をすぐに抑えられるか」と前向きに考えて、治療を早く始めることが大事とも言えます。
ある特定の原因で起こる「じんましん」も一部ではもちろんあり、原因の代表としては日光、寒冷、発汗などが挙げられます。
引っかいたり、圧迫したりすると膨疹が出現する「人工じんましん(機械性じんましん)」もその一つですね。
「人工じんましん」は、通常(特発性)の「じんましん」にもよく合併します。なので、発疹が消えている時に受診した場合に、「じんましん」だということを確かめる検査法にもなるということは前回も紹介しました。
「寒冷じんましん」でも、氷を皮膚に当てると、当てたところが膨れるので、確かめることができます。
原因がある「じんましん」の対策で大事なのは、日常生活の中で、その原因をできるだけ避ける、ということになります。(そりゃそうですね。)
一方で、「食物アレルギー」、「ラテックスアレルギー」、「ハチアレルギー」などは有名ですが、「じんましん」と区別しないといけない点があります。
こういった「アレルギー」でも「じんましん」は出現するのですが、「じんましん」は「アレルギー」の症状の一部にすぎないことが多いのです。
「アレルギー」では、皮膚以外にも粘膜、血圧、呼吸器、消化器など全身にさまざまに影響が出るので、原因対策や治療にさらに注意が必要になります。
「じんましんはアレルギー!?」と心配される方は、こういった「アレルギー」ではないかと心配しているのではないかと思います。
「じんましん」が出現している時には、「アレルギー」の一部として出現している可能性は考えなくてはいけませんが、一方で「じんましん」は原因不明(特発性)の頻度が高いというのが事実です。
原因を調べることが、必ずしも「じんましん」の症状を抑えることに直結しないとも言えます。
ただ、見つかりにくいとはいえ、特定の原因が隠れていることはありますから、「膨疹」出現前の行動を冷静に振り返ったり、今まで同じような出来事がなかったかを確認しておくことは大事だと思います。
さて、「発疹の特徴」「原因」と続き物になった、「じんましん」シリーズ。
もう1回引っ張って、次回は完結編、治療について、です。
大作でもないし、全米も誰も盛り上がってはいないですが、来月いよいよ公開予定です!
カミングスーーン!!
追伸
少し遠いですが、地元フォト、有料道路から見る浅間山です。
斜面に沿って残る雪の広がり方が印象的でした。
この写真だと、輝かしく光を浴びたデカイ鳥のクチバシ(雲)から、ブシャーって白いのが吹き出されている(斜面の雪)ようにも見えますね、見えませんか!?