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にきびを治そう!
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バナナマン、柳原加奈子、ブラマヨ。一時期よく見たにきびの啓発CM。そういえば最近あまり見なくなりましたね。
今回はにきびのお話です。
日本では2008年からアダパレンという外用薬が使えるようになり、にきび治療が大きく変わりました。
それまでは化膿したにきび(いわゆる「赤にきび」)を抗生剤などで対症的に治療するのが主体だったのですが、毛穴をつまりにくくするアダパレンを継続して使うことで予防もできるようになったのです。
実際効果は抜群で、にきびのできやすい思春期の患者さんがしっかり続けてとても良い状態で通院してこられるのを見ると、こちらも嬉しくなります!
世界中で使われていたアダパレンが日本では使えなかった代わりに、日本では保険外ではありますがケミカルピーリングが発達しました。
ピーリングも良い治療ではありますが、皮膚を剥がすことで効果を得るので適度に行うには知識や経験が必要となりますし、手技自体の時間も要します。
難治のにきびの場合などに、より高い効果を得るためにアダパレンと併用して行うのがいいのではないかと考えています。
このように治療の選択肢が増えているのはとても良いことですね!
私も高校生の頃にきびが悪化して頬などに多くの「にきび痕」を残してしまいました。
皮膚科医(の息子)としては恥ずかしい限りですが、現状でもにきび痕に対する決定的な治療はありませんので、にきびができやすい年代にしっかり治療して、痕にならないようにしていくことが大事だと実感します。
私の場合今でも疲れるとすぐににきびができるので、この1年くらいはアダパレンを続けていますし、ケミカルピーリングも行いました。
たまに肌が以前よりきれいになったと誉めていただけることもあるので、これを励みに今後も続けていきたいと思っています。
続けるのは大変ですが、「にきびのできやすい肌質」だから仕方ないですね。。。
アダパレンについては効果が出るまで2-3カ月かかります。また、最初の1カ月ほどは皮膚が剥けてヒリヒリしたりもします(きちんと塗っている証拠なのですが)。
せっかくの良い薬も、使い方を熟知しないとその効果を実感できません。
ヒリヒリ感への対策なども行いながら、様々な状態に対応して治療を続けていくことが大事なので、にきびが少しでも気になる方は是非皮膚科を受診していただいて、一緒に治療を続けていきましょう!
ワタシの鼻にも「にきび」らしきものが、、、(この写真でははっきりしないですけど)
どうやらにきびではないようなのですが、早く治ってほしいな。