その他の疾患や皮膚に関する知識

皮膚病理って何?

今月は「皮膚病理セミナー」というものに参加するため札幌に行ってきました。

私は昨年半年程、「札幌皮膚病理診断科」というところで皮膚病理の研修をしてきたのですが、そちらで定期的に開催しているイベントです。

1年ぶりに皮膚病理の世界にどっぷり浸かってきました。

 

「皮膚病理」という言葉はあまりなじみがないと思いますが、要するに顕微鏡レベルで皮膚に起きている病気の状態を観察する検査のことで、この検査で診断が確定することも多いです。

皮膚は体の最も外側にあるので、病理検査を行いやすい臓器といえます。通常は皮膚生検や手術といった方法で皮膚組織を採取して、標本にして顕微鏡で観察します。

皮膚病理の所見は非常にパターンが多く、診断するには多くの知識や経験が必要になります。

「皮膚科医」は基本的に発疹を見て病気を判断します。一方で「皮膚病理医」は病理から診断を決めていきます。両方の視点を持つことで、病気の理解も高まりますし、対策(治療)も理にかなったものになります。

昨年、札幌皮膚病理診断科で「皮膚病理医」として実績ある先生方(皮膚科医でもありますが)に濃密に指導していただいたので、私の病理診断の経験値は大きく上がりました!(札幌皮膚病理診断科での症例数はなんと年間5万件近く!)

研修後、日常診療で発疹を診るときにもこの経験は役立っています。

今回のセミナーを受けて、もっと勉強してレベルアップしようと、モチベーションが高まりました。

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 セミナーでは、受講だけでなく発表もしてきました。

久しぶりに師匠にお会いしてとても励まされましたし、お世話になった先生方や研修仲間の先生方とも話せてとっても有意義でした。

ちなみに当院では、病理診断については札幌皮膚病理診断科と連携しており、病理検査を行った際には詳細な診断結果を提供しています。

 

追伸

今年の札幌は昨年より寒く、11月最初だというのに雪も降りました。

藻岩山からの夕暮れは綺麗でした!

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北海道大学の銀杏も色鮮やか!雨で落ちてますが、、、

群馬も寒くなり、スポーツの秋は終了です。

今年は7年ぶりにフットサル、2年ぶりにゴルフ、1年ぶりに野球しました!

お久しぶりの筋肉たちが、存在感を放ってやみません。

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