その他の疾患や皮膚に関する知識

がさがさ対策その2

前回は塗り薬についての話でしたが、今回は日常生活の中でできるがさがさ対策について。

前回の塗り薬で保湿する話は、皮膚のしっとり感を「補う」イメージですが、今回はそもそも皮膚の水分を「失わない」ための注意点です。

 

乾燥肌は圧倒的に冬に出現しますが、周囲の環境は乾燥肌にとても大きく影響する因子のひとつです。

特に群馬は冬は乾燥が強いです(なんと群馬は美肌県ランキング最下位だそうです、、、)。群馬でなくても寒い季節は暖房、こたつ、電気毛布など様々に乾燥を悪化させる要因があります。

年齢の影響も無視できません。個人差は相当あると思いますが、保湿力の低下により大抵の方が30歳代を境に乾燥しやすい肌になるようです。

そのため、ある程度の年齢になれば、特に冬には乾燥肌になるものだと思っておいた方が良さそうです。

 

日常生活では、①発汗習慣、②肌の洗い方、の2点を意識することが、皮膚の水分を「失わない」ために大切だと考えています。

①については2014年7月のブログでも触れましたのでそちらを参照していただき、②については、特に「洗いすぎに注意!」ということを強調したいと思います。

ボディーソープなどを使ってタオルなどでごしごしまんべんなく洗うことを毎日の習慣にしている方も多いのではないでしょうか。

ただ、ボディーソープなどの洗浄剤は、皮膚に残すべき脂分も洗い流してしまう可能性があることに注意すべきです。洗うことは良いことばかりでなく、やり過ぎてしまえば、むしろ肌を痛めてしまうということです。

そうすると、本当に毎日しっかり洗う必要があるか、夏や若い頃と同じように洗ってよいか、ということは考えないといけません。

また、洗うべき部位と、あまり洗う必要のない部位があることを知っておくとよいと思います。

陰部や皮膚がよれ合うような部位は、開いて泡でやさしく流すことも必要と思いますが、逆に、お化粧をする女性の顔面(特に目の周り)や小さいお子さんのお腹などは洗いすぎる傾向が多いように感じます。

せっかく保湿して「補って」いるのに、乾燥した環境下で汗もかかないのに洗って「失って」しまえば、ただ繰り返すばかりになってしまいます。

「失わない」で、なおかつ「補う」ことで、しっとり肌を維持していきたいものです。

 

追伸

今年も1年、多くの方と診療の場でお話ししながら、いろいろなことを教えていただきました。どうもありがとうございました。

今年の経験を来年にも生かして、皆様に満足いただける診療を今後も目指していきたいと思います。

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某アウトレットモールでは綺麗なイルミネーションが冬の空に映えていました。

1年が終わろうとしています。

井上尚弥には今年も衝撃を受けましたが、まだ笑ってはいけない夜も控えています。

皆様、良いお年をお迎えください!

来年もよろしくお願い致します。

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