その他の疾患や皮膚に関する知識

抗ヒスタミン薬あれこれ

かゆみ止めとして使用される内服薬の「抗ヒスタミン薬」。

最も出現しやすい副作用は「眠気」です。

最近では第二世代と言われる、眠気が出にくいタイプが主力になりました。

第二世代の中にも10種類以上の薬剤がありますが、どれも比較的安全で使用しやすい薬剤です。

とは言っても薬剤によっては眠気が出てしまうことがあり、運転や高所作業への注意は必要です。(第二世代でも薬剤によっては運転しないようにと説明書きがあります。)

 

私自身、アレルギー性鼻炎で20年以上毎日抗ヒスタミン薬は欠かさず飲んでいます。いわゆる「ヘビーユーザー」ですね。

ほとんどの第二世代抗ヒスタミン薬を自分自身でも飲んでみたことがあります。

どれも良い薬剤だとは思うのですが、効果や副作用の出方にはそれぞれの薬剤で差があるようです。

これは患者さんに処方してみても感じることで、抗ヒスタミン薬の効果や副作用は、個人差がとても大きいと言えそうです。

副作用が強ければ効果が高い、ということでもないので、「効果が高く、副作用が少ない」薬剤と出会えれば最高ですね。

実際飲んでみないとどの薬剤がその方に合うかは分かりませんので、場合によってはいくつかの薬剤を試してみることもあります。

 

第二世代の抗ヒスタミン薬は1日1回、または2回内服するタイプがほとんどです。

生活リズムや好みに合わせて選択することも可能です。

昨年は、2010年の「ザイザル」以来、久しぶりに新規抗ヒスタミン薬が発売になりました。

「ビラノア」と「デザレックス」という名前の薬剤ですが、どちらもバランスのとれた良い薬剤だと思います。

抗ヒスタミン薬はジェネリックも充実しているので、効果や副作用の兼ね合い、通院間隔、費用など様々な状況に応じて選択することができます。

自分に合う薬剤を知っていると、必要な時に有効な薬剤を使用することができます。

内服したことのある抗ヒスタミン薬についてはご自分で確認しておくとよいと思います。

 

このように選択肢の広い抗ヒスタミン薬ですが、個々の薬剤との相性があるのは確かですが、内服する目的をハッキリさせ、適正に内服することが症状改善のために最も重要です。

内服方法については、よく主治医の先生とご相談ください。

 

追伸

当院は今年の7月で30周年を迎えました。

これも当院にご来院いただいている皆様のおかげです。いつもありがとうございます。

ちなみに「スピッツ」というバンドも結成30周年ということで、今年は記念アルバムの発売、ライブツアーを行っています。

この記念アルバムを予約していたのですが、何の手違いか、発売日より1日早く手元に届きました。

なんとその日が当院の開院記念日でした!

30年という長い年月が、その1日重なって、感動しました。

ちなみに初めてスピッツのライブにも行ってきました。

ライブでは、アルバムで聴くよりもっとロックなんです!胸が熱くなりました!

開演前には虹なんかも見えちゃったりして、マサムネさんみたいな才能があれば歌にしたいところでした。

 

 

 

 

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