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汗について考えてみました
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暑い時期になると肘や膝などいわゆる間擦部と呼ばれる部位に湿疹ができる方が多くなります。
文字通り、皮膚が擦れたりすることが原因になるわけですが、この時期に悪くなるのは汗が関与しているためと考えられます。
よくそんな話を外来でするのですが、汗は悪者なのでしょうか?
確かに汗はアトピー性皮膚炎の悪化因子としても知られていますし、湿疹を悪くする一つの要素と思いますが、体温を調節する機能、保湿効果など皮膚にとって大事な役割を持ちます。
私も特に冬場に、汗を出すことの大事さを実感します。
私は20歳代後半から冬になるとどうしても肌が乾燥してしまい、入浴後に保湿剤を外用しています。
これはある程度継続していないとダメで、かゆくなってから外用してもすぐには落ち着いてくれません。
ところが定期的に運動をして汗をかくという生活を維持できた年には、ほとんど保湿剤を外用しないでも冬を越せるのです。
このことから乾燥性湿疹や皮脂欠乏性湿疹の対応には、シャワー浴ではなく湯船につかって発汗を促して、上がったあと数分以内に保湿をするのがよいというのも納得できます。(冬の話になってしまいました)
では、夏はどうなのか、と考えると、やはり汗をかく機会が多い分、乾燥肌になりにくい季節だというのは皆さん、実感されることだと思います。
問題は皮膚に放置された汗で、これが皮膚に刺激を与え、炎症やかゆみを起こすきっかけになるのでしょう。
汗をしっかりかいて、かいた汗を放置せずに、すぐに洗い流したり、やさしく拭ったりすることが、汗による皮膚への悪影響を防ぐために大事だと思います。(もちろん洗い過ぎは乾燥の原因になります)
日頃汗をかく機会が少ないと、汗は一層かきにくくなりますが、運動や暑い環境下など続けていると汗は出やすくなります。
実はアトピー性皮膚炎の患者さんは汗をかきにくいということが分かってきており、汗をかく習慣を身につけることで発汗機能を正常化させることが皮膚の状態をよくするために重要ということも言われてきています。
汗をかくことも肌に大事と思って、これからの暑くなる時期を気持ちよく迎えたいものです。
さて、サッカーのワールドカップはベスト8が出そろいました。(サッカー好きです)
決勝トーナメントが始まって以来、熱戦が多くてさらに見応えがあります。
朝起きるとなんとなくサッカーが見れて、しかも熱戦、こんな生活なかなかよいですね。
グループリーグ1位で突破した国ばかりが勝ち残って、ほどよくヨーロッパ、南米の強豪国が組み合わさり、いい大会です。
準々決勝では個人的にはブラジル対コロンビア戦が特に楽しみです!
久々に自分でもプレイしたくなりますが、イメージとの差が大きそうです。
何度か急な全力疾走で太ももの裏を痛めた経験があるので無理はせず、まずは定期的に走って、いい汗かきたいと思います!