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あたまの「フケ症」
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頭皮にくり返すフケでお困りではありませんか?
フケの原因は、「脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)」であることが多いです。
文字通り、「脂漏部位(しろうぶい)」と呼ばれる部位に出現する湿疹(しっしん(=皮膚炎))のこと。
何度も繰り返すのが厄介で、ある季節が来るごとに悪化する方も多いのではないかと思います。
頭皮だけでなく、まゆげ、鼻の脇、耳や耳の裏も「脂漏部位」なので、同じように粉を付着した赤みが出てくることがあります。
治療としては基本的には塗り薬になります。
いつもながら、塗るのが効果を得るのに直接的で、なおかつ安全性が高いのです。
「脂漏性皮膚炎」の発症には、「マラセチア」という真菌(カビ)が病態に関連していると考えられており、安全性の面からも抗真菌剤はとても使いやすい薬剤です。(マラセチアは皮膚に常在しているので、感染症という考え方ではありません。)
実際「フケ症」対策として、抗真菌剤が含まれたシャンプーも市販されています。
炎症が強い時にはステロイド外用剤が効果的です。
髪の毛があって塗りづらい部位なので、ローションタイプの製品を使うことも多いです。
「脂漏性皮膚炎」はとても頻度の高い疾患ではあるのですが、他にも「フケ症」の原因になる疾患はあります。
真菌(カビ)の一種である白癬菌の感染症である「頭部白癬」はその一つで、家族内で発生することもあります。
より厚みのある粉や赤みが出現する「尋常性乾癬」も見分けがつきにくいことがあります。
疾患により対応が異なりますので、皮膚科の診断を受けた上で対策を考えていくとよいと思います。
アタマというのは近いところにありそうで、自分では見えない部位なので困ります。
追伸
ロードバイクの話ばかりで恐縮ですが、バーチャルトレーニングアプリにハマっています。
今月開催されるヒルクライム大会に向けてのトレーニングをしていたはずだったのですが、むしろトレーニングそのものに夢中になってしまい、前日に筋肉パンパン、完全に調整ミス!
インドア派の血が騒ぎすぎました。
(結局大会は台風で中止になりました。)